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1から分かる広島県公立高校入試③

by 宮脇慎也

先日、「このブログで、中1からの成績が大事だと初めて知りました」と、塾外のお父さんから言葉をもらいました。
大変有り難いことです。
1人でもいらっしゃるそういう方のために、このシリーズを続けていきますね。


前回までのおさらい

さて、これまで下の画像を使い、「推薦入試の選抜Ⅰでも、一般入試の選抜Ⅱでも内申点が大事それも中1の内申点からが重要だ」と、繰り返し強調してきました。
第1回はこちら
第2回はこちら

改めて調べてみました。
中1〜中3の内申点が同じ扱いで、且つ、内申点と当日の学力検査の比率が1:1の都道府県は、今現在8つしかありません。
その中でも、広島は1:1どころか【内申点:学力検査=130:125】と、若干とは言え内申点の方が高い配点になっています。

広島が全国屈指の内申点重視県であるのは間違いありません。

まあ、3年間きっちりと頑張ってきた子を評価するという意味では、いい制度です。
あるいは、高校受験に内申点が影響することで、中学校生活が落ち着く効果もあるでしょう。

その一方で、中1の時は勉強が苦手だった子が、膨大な努力の末中3時に高い学力を身につけたとしても、中1の頃の内申点が足を引っ張るという事例は、後を絶ちません。

賛否両論がある制度です。


学力重視枠の存在

ただ、そんな制度でも、さすがに全てが内申点一辺倒ではないのです。
学力を優先的に評価してくれる枠もあります。
それがこの赤字の枠です。

選抜Ⅱ定員枠の80%は従来通り130:125の配点で合格者を決めますが、残りの20%までは学校独自の配点で合格者を決めることができるのです。
そして、進学校と呼ばれる学校は、この枠で「学力検査の得点を重視する配点」を採用しています。


各高校の学校独自枠

下の表は、広島市の主な高校における学校独自枠を整理したものです。

沼田高校だけはなぜか内申点重視枠を設けていますが、その他の学校は学力重視の枠を設けていますね。
(それ以外の学校に関しては、こちら。)

例えば、基町高校の場合。
まず、選抜Ⅱの80%の枠について、【内申点:学力検査=130:125】の配点で合格者を決めます。
その後、残りの20%について、【内申点:学力検査=1:9】に換算し直して合格者を決めるのです。

この枠では、内申点の差はあってないようなものです。
時折、基町高校であっても内申点80台で合格する子がいますが、それはこの学力重視枠での合格でしょう。見事な大逆転です。


学力重視枠の捉え方

内申点の足りない子にとって学力重視枠は1つの希望のように思います。

ですが、これを最初からあてにしない方がいいですね。

枠が小さすぎます。
学力重視枠が20%あったとしても選抜Ⅰも含めて考えれば、たったの16%。
残り84%については、内申点がある生徒が圧倒的に有利なのです。

ですから、中1や中2の生徒は、まずはきちんと学校で学習した内容をマスターし続け、定期テストにきちんと取り組むことが基本です。(当たり前のことですが)
もちろん学力もその過程できちんと積み上がっていくでしょう。
基町高校を狙うなら、定期テストで常に450点以上を狙い続けるのが、最も合格に近いのです。


中学3年生の人たちへ

その上で、中3の受験生の皆さんには、以下のようなアドバイスを贈ります。


【内申点の足りている中3生へ】
みんなのこれまでの努力は、君たちを確実に志望校合格圏へと導いてくれています。
この中3の1年間でもきっちりと定期テストに取り組んで下さいね。
しかし、決して油断してはいけません。
特に近年は内申点が十分あっても、学力検査で逆転され、涙を飲む生徒も増えているようです。
内申点に加えて実力がないと、志望校合格は果たせないと思って努力を続けて下さい。


【内申点の足りない中3生へ】
確かに不利な状況です。
けれど、夏前のこの段階で諦める必要はない。
学力重視枠で他の生徒よりも得点を取ればそれで十分逆転できるし、近年の入試問題は逆転しやすい状況が生まれつつある。
なんだかんだ言っても志望校合格に必要なのは、高い学力。
この1年は目の前の定期テストに全力で取り組むのはもちろん、入試に必要な学力を高めてることに挑戦しよう。諦めるのは、直前でいい。


逆転現象が起きやすい状況とは?

ようやくこのシリーズのメインテーマをお伝えできるところまで、話が進みました。
中3生のところで書いた「近年の入試は逆転しやすい状況が生まれつつある」とはどういう状況か?

次回、広島県公立高校入試で起きている「大きな変化」についてお話ししていきますね。
(すでにいくつか記事に書いてしまったけど・・・)



宮脇慎也
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